この記事は、2020年12月10日にリリースされた『サイバーパンク2077』 PC版を快適にプレイできるゲーミングPCのご紹介です。
『サイバーパンク2077』はポーランドのゲーム開発会社CD Projekt REDが開発した近未来が舞台のオープンワールド型アクションゲームです。

CD Projekt REDといえば名作『ウィッチャー3』の開発会社!
これは長く楽しめそうですね!
2012年に始めてタイトルが発表になってから長い年月を経て、数度の発売延期を繰り返し、2020年12月10日に発売されました。
発売直後に初代PS4・Xbox One版の両機種でのゲームプレイ環境に満足行かなかった場合、返金対応を行うという異例の発表するなど、色んな意味で今最も注目されているゲームタイトルです。
『サイバーパンク2077』は発売前から要求されるグラフィック要件が話題になっていましたが、予想通り家庭用ゲーム機のスペックでは追いつかず、PC版の需要が非常に高まっています。
ぼくの周りの友人たちも口を揃えて「サイバーパンク相当重たい」ってグラフィックボードを買い替えています。もはやこのゲームを最高の環境でプレイできる特権を持つのは、高性能なゲーミングPCを持っている人だけ。
今回ターゲットにするのは、レイトレーシング有効で60fps以上のプレイ環境ですが、みなさんの望まれるプレイ環境やご予算を考えた時の必要スペックも一緒にご紹介していきますので、ぜひご購入の際の参考にして頂ければ幸いです。
サイバーパンク2077 PCシステム要件について

スペック要件としては、解像度とレイトレーシング有効と無効に分けて細かくアナウンスされています。
最も高い設定の「RTウルトラ」で要求されるスペック要件は
- CPU:INTEL Core i7 6700 or AMD Ryzen 5 3600
- メモリ:16GB
- SSD:70GB
- GPU:GeForce RTX 3080

推奨GPUがRTX 3080!?
要求されるレイトレーシング能力が高すぎ。。
RT[最小] | RT[高] | RT[ウルトラ] | |
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解像度 | 1080p | 1440p | 2160p |
OS | Windows 10 64 Bit | ||
CPU | Intel Core i7-4790 AMD Ryzen 3 3200G | Intel Core i7-6700 AMD Ryzen 5 3600 | ntel Core i7-6700 AMD Ryzen 5 3600 |
メモリ | 16GB RAM | ||
必要ストレージ容量 | 70GB SSD | ||
グラフィックボード | NVIDIA GeForce RTX 2060 | NVIDIA GeForce RTX 3070 | NVIDIA GeForce RTX 3080 |
RTX 3080が推奨GPUになっているのは要求スペックのハードルの高さが伺えます。CPUは前世代のミドルクラスが推奨となっているので、重要視されるのはGPU性能で特にレイトレーシング性能が重要と考えられます。
『サイバーパンク2077』の世界観を最大限に味わう為にはレイトレーシング機能が必須。これはゲーム内の舞台である「ナイトシティ」の作り込みレベルを見ればお分り頂けるでしょう。建造物に対しての光の反射や、水面への写り込み等の表現が別次元の綺麗さになります。
『サイバーパンク2077』の世界観を楽しむにはレイトレーシング機能と「DLSS 2.0」が必須
『サイバーパンク2077』の公式ページで公開されているPCシステム要件で、レイトレーシングを有効にした場合は、推奨グラフィックボードがGeForce RTXシリーズに限定されます。
一般的にはレイトレーシング機能を有効にするとグラフィックボードへの負荷が上がり、フレームレートが低下する傾向があります。
しかし『サイバーパンク2077』はNvidiaの最新技術「DLSS 2.0」に対応しているので、グラフィック設定を上げても安定したフレームレートを維持することができます。
「DLSS 2.0」の本領を発揮できるのはWQHD以上の解像度ですが、フルHDでもある程度の恩恵が受けられるので、RTXシリーズの中で一番下のグレードのRTX2060でもフルHD環境なら60fps前後のフレームレートが見込めます。
レイトレーシング機能には「レイトレーシング : 中」と「レイトレーシング : ウルトラ」の2つの設定があります。その違いは使用するモニターの解像度です。
「レイトレーシング:中」はフルHD(1080p)、「レイトレーシング:ウルトラ」はWQHD(1440p)と4K(2160p)という解像度に対応しています。
高い解像度でレイトレーシングを使う場合には、より高いレイトレーシング性能を持ったグラフィックボードが必要です。解像度を上げるとより精細なグラフィック表現が可能になるというメリットがあります。
「サイバーパンク2077」を快適にプレイする為に必要なグラフィック性能は、使用するモニターによって変わってくるという点が、ゲーミングPCを選ぶ上で非常に重要なポイントになります。
以上、まとめると『サイバーパンク2077』を快適にプレイする為のゲーミングPC購入のポイントがコチラ。
- 予算を抑える場合はCPUよりもグラフィックボード性能を優先する
- レイトレーシング機能に対応したグラフィックボードを選択する
- 使用するモニターの解像度に合わせてPCシステム要件を検討する
サイバーパンク2077にお勧めのゲーミングPC
予算15万円「RT最小」構成(フルHD、画質:ウルトラで60fpsのプレイ環境)
【TSUKUMO】G-GEAR GA5A-D194T/CP1 | |
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価格(税別) | 124,980円 |
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CPU | AMD Ryzen 5 3600 |
GPU | GeForce RTX 2070 SUPER |
RAM | 16GB |
SSD | 512GB SATA |
HDD | 2TB SATA |
電源ユニット | 750W 80PLUS GOLD |
TSUKUMOのG-GEAR GA5A-D194T/CPは完成品モデルなので、注文時にパーツの変更はできませんが基本構成を考えると、変更の必要がないほどバランスが取れています。
搭載するグラフィックボードはGeForce RTX 2070 SUPERにアップグレードされているので『サイバーパンク2077』の「RT最小」構成を十分にクリアできています。
RTX 2070 SUPERであればフルHDでフレームレート60fpsが十分に見込めるので、予算15万円以内に納めたいという人であればベストな選択肢です。
ちなみに、このモデルのベースになっているBTOモデルが、RTX 2060搭載で税別116,800円なので、さらに予算を抑えたいという人はこちらも検討下さい。
ただ、RTX 2060は推奨グラフィックボードとしてはギリギリの性能です。安定して60fpsを出せるかは微妙なので、出来ればワンランク上のRTX 2070 SUPERを選択することをお勧めします。
【パソコン工房】LEVEL-M046-iX4-SAX | |
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価格(税別) | 125,980円 |
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CPU | INTEL Core i5 10400 |
GPU | GeForce RTX 3060 Ti |
RAM | 16GB |
SSD | 500GB M.2 NVMe |
HDD | 無し |
電源ユニット | 700W 80PLUS BRONZE |
お勧めアップグレード
- 2TB HDD SATAを追加(+6,480円)
パソコン工房のLEVEL-M046-iX4-SAXは、NVIDIA最新GPUのGeForce RTX 3060 Tiを搭載しています。RTX 3060 TiはRTX2000シリーズと比較すると、RTX 2080 SUPER相当の性能があります。
RTX3000シリーズの特徴の一つである高いレイトレーシング性能を持ったRTX 3060 Tiは、これからのゲーミングPCのスタンダートになっていくであろう注目のグラフィックボードで、フルHD解像度であればフレームレート60fps以上を安定して出すことができます。
CPUはINTEL Core i5 10400で、ミドルクラスのCPUとは言っても6コア12スレッドでシングルコア性能も高いのでコスパ優先で考えると、この構成は非常に良い選択肢になります。
パソコン工房はRTX2000シリーズから、各BTOモデルでRTX 3060 Tiへの移行が進んでいます。この価格帯でRTX3000シリーズ搭載機が購入できるならば、RTX2000シリーズとの価格差がかなり小さくなってきているので十分選択肢になりますね。
グラフィックボード単体の実績売価を比較してもRTX 2070 SUPERが約4.3万円前後に対して、RTX 3060 Tiは約5.5万円前後なので、その差は約1万円程度です。
『サイバーパンク2077』をこれから長くプレイしてく上で、RTX 3060 Ti以上を選んでおけばDLCの追加等のアップデートにも余裕を持って対応できることは間違いありません。
予算20万円「RT高」構成(WQHD、画質:ウルトラで60fpsのプレイ環境)
【パソコン工房】LEVEL-R049-iX7-TASH | |
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価格(税別) | 168,980円 |
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CPU | INTEL Core i7 10700 |
GPU | GeForce RTX 3070 |
RAM | 16GB |
SSD | 480GB SATA |
HDD | 2TB SATA |
電源ユニット | 700W 80PLUS BRONZE |
お勧めアップグレード
- 500GB SSD / NVMe M.2に変更(+1,980円)
パソコン工房のLEVEL-R049-iX7-TASHは、CPUにINTEL Core i7 10700、GPUはGeForce RTX 3070を搭載したハイエンドなゲーミングPCです。
RTX 3070は2020年12月現在の実勢売価で7〜8万円という高単価なグラフィックボードですが、『サイバーパンク2077』をはじめとした最新ゲームタイトルの推奨に選ばれるようになってきたので、ハイエンドユーザーに注目されています。
使用するモニターがフルHD以上の高解像度モニターであれば、RTX 3070の高い性能が十分に活かせるでしょう。フルHDモニターで使った場合は100fps前後までフレームレートを上げることが可能です。

CPUがCore i7 10700搭載なので単純にゲームをプレイすること以外に、録画したゲーム動画を編集してYoutubeに投稿するなどの作業も快適に行うことができるので、ゲーム実況や動画配信に興味がある人にはお勧めのモデルです。
【フロンティア】FRGAH470/M38/NTK | |
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価格(税別) | 159,800円〜 |
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CPU | INTEL Core i7 10700KF |
GPU | GeForce RTX 3070 |
RAM | 16GB |
SSD | 1TB M.2 NVMe |
HDD | 無し |
電源ユニット | 850W 80PLUS GOLD |
お勧めアップグレード
- INTEL Core i9-10900F プロセッサーに変更(+9,000円)
- 2TB HDD SATAを追加(+9,800円)
フロンティアのFRGAH470/M38/NTKは、CPUにCore i7 10700KF搭載、GPUにGeForce RTX 3070を搭載した「売り尽くし大処分市」セール対象のBTOモデルです。
セール対象品だけあってこの構成で税別159,800円という驚きの低価格ですが、台数限定の為セール期間中でも完売の可能性があります。
基本構成でも十分な性能を持っていますが、予算に余裕があればCPUをさらに上位モデルであるCore i9 10900Fへアップグレードすることをお勧めします。
Core i9 10900Fはマルチコア性能が非常に高く、動画編集作業がさらに快適になります。ゲーム用途だけで考えるとオーバースペックになりますが、今後出てくるゲームタイトルや、使用用途が増えた時に出来るだけ長く対応できる1台をと考えるのであれば、CPUのアップグレードは決して無駄ではないでしょう。
予算25万円以上「RTウルトラ」構成(4K、画質:ウルトラで60fpsのプレイ環境)
【パソコン工房】LEVEL-R049-iX7K-VAXH | |
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価格(税別) | 209,980円〜 |
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CPU | INTEL Core i7 10700K |
GPU | GeForce RTX 3080 |
RAM | 16GB |
SSD | 500GB M.2 NVMe |
HDD | 2TB SATA |
電源ユニット | 800W 80PLUS TITANIUM |
お勧めアップグレード
- 1TB SSD M.2 MNVeへ変更(+6,980円)
パソコン工房のLEVEL-R049-iX7K-VAXHは、CPUにCore i7 10700K、GPUにGeForce RTX 3080を搭載したハイエンドゲーミングPCです。
RTX 3080はウルトラワイドや4Kといった高解像度モニターでの使用でも高いフレームレートが期待できる非常に高い性能を持ったグラフィックボードです。
RTX 3070と比較すると性能比は約120%ですが、性能アップに伴って消費電力も大きく上がっています。
RTX 3070の消費電力が220Wに対して、RTX 3080は消費電力320Wなので、電源ユニットの品質も重要になってきます。ワットパフォーマンスだけで見ると、RTX 3070がどれだけ優秀かが分かりますね。
RTX 3080をフルHDクラスのモニターで使うのはお勧めできません。240Hz以上のリフレッシュレートに対応したゲーミングモニターなら別ですが、『サイバーパンク2077』をプレイする上で優先すべきはフレームレートよりも高画質な映像表現です。
このモデルを購入される人には、是非とも高解像度モニターと組み合わせて、RTX 3080の性能を引き出してもらいたいですね。
グラフィックボードはこのグレードになってくると、コスパ重視よりもスペック重視に大きく仕様が変わってきます。消費電力や発熱量というデメリットも増えてくるということを理解しましょう。
【マウスコンピューター】G-Tune EP-Z | |
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価格(税別) | 299,800円〜 |
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CPU | INTEL Core i9 10900K |
GPU | GeForce RTX 3080 |
RAM | 32GB |
SSD | 1TB M.2 NVMe |
HDD | 2TB SATA |
電源ユニット | 800W 80PLUS TITANIUM |
お勧めアップグレード
- 基本構成のままでOK!
マウスコンピューターのG-Tune EP-Zは、CPUにCore i9 10900K、GPUにRTX 3080を搭載、メモリも32GBの大容量。ゲーミングPCの最高峰といっても過言ではない超ハイスペックゲーミングPCです。
『サイバーパンク2077』は2020年12月現在リリースされているPCゲームの中で最も要求スペックが高いゲームタイトルですが、RTX 3080ならば4K解像度でも安定して60fpsを出すことができます。
Core i9 10900Kは非常に高い性能を持っているCPUで、動画編集作業でエンコード時間に大きな効果がありますが、反面CPUの発熱問題が出てきます。
エンコード時に80℃以上は当たり前に上がってきますので、それを冷やし切るために冷却性能の高いCPUクーラーが必要になります。
G-Tune EP-Zは240mmラジエーター採用の水冷クーラーを搭載しているので、Core i9 10900Kの高い発熱量を効率よく冷やし安定動作させることができます。
いくらCPUの性能が高くても熱問題がクリアできなければ、フルで能力を発揮することは出来ないので、冷却装置はとても重要なパーツです。
CPUとグラフィックボードの性能に妥協せず、何にでも使える1台を手に入れたい人にG-Tune EP-Zはお勧めです。『サイバーパンク2077』の世界にどっぷり浸かることができますよ。
以上が『サイバーパンク2077』を快適にプレイできるゲーミングPCのご紹介でした。
ぼくも購入しましたが、まだ動作確認程度でしっかりプレイできていません。時間が出来たらゆっくりプレイしたいと思います。
オフラインのオープンワールドゲームって、オンゲーみたいにスタートダッシュの必要が無いので、焦らずゆっくりやっていこうと考えています。

ぼくも早くプレイしたいよー。。。