シングルコア性能がインテルを追従!Ryzen5000シリーズに死角無し!
Ryzen 9 5950X | Ryzen 9 5900X | Ryzen 7 5800X | Ryzen 5 5600X | |
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世代 | Zen 3(7nm) | Zen 3(7nm) | Zen 3(7nm) | Zen 3(7nm) |
コア数/スレッド数 | 16/32 | 12/24 | 8/16 | 6/12 |
ベースクロック | 3.4GHz | 3.7GHz | 3.8GHz | 3.7GHz |
ブーストクロック | 4.9GHz | 4.8GHz | 4.7GHz | 4.6GHz |
L2キャッシュ | 8MB | 6MB | 4MB | 3MB |
L3キャッシュ | 64MB | 64MB | 32MB | 32MB |
消費電力 | 105W | 105W | 105W | 65W |
対応メモリ | DDR4-3200 | DDR4-3200 | DDR4-3200 | DDR4-3200 |
11/6に発売になったAMD Ryzen5000シリーズは、前世代から採用された7nmプロセスを同じく踏襲し、さらに効率よく動作周波数を上げてIPCを向上させた注目のCPUです。『※IPC=Instruction per Clock(インストラクション・パー・クロック)の略。クロック辺りに処理できる命令数を表します。』
従来IPCを上げるには、クロック周波数を上げなければいけないのですが、クロック周波数を上げると同時に消費電力も上がるというデメリットがあります。
しかしRyzen5000シリーズは、コア間のデータ通信のロスを減らして動作周波数の向上と消費電力を抑えることを同時に成功した、とっても優秀なCPUなんです。
ここ数年のAMDの動きとしては、CPUのコア数を増やすことを優先してRyzenシリーズを開発していましたが、シングルコアの性能が遂にインテルに追いついた(追い越した?)今回のRyzen5000シリーズは、まさに7nmプロセス世代の集大成と呼ぶにふさわしいCPUだと思います。
今回はそんな魅力的なCPU、AMD Ryzen5000シリーズを搭載した各BTOショップのゲーミングPCをご紹介します。
人気BTOショップのRyzen5000シリーズ搭載ゲーミングPCを紹介!
フロンティア:数量限定のRyzen 5 5600X、5800X搭載モデルが早くもセール対象に!
【フロンティア】FRGAB550/WS5/NTK | |
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CPU | AMD RYZEN 5 5600X |
GPU | GeForce RTX 3070 |
RAM | 16GB |
SSD | 1TB M.2 NVMe |
HDD | 2TB |
電源ユニット | 850W 80PLUS GOLD |
FRGAB550/WS5/NTKは、「Ryzen 5 5600X」を搭載したミドルタワータイプのゲーミングPCです。
「Ryzen 5 5600X」はRyzen5000シリーズの中でも一番下のグレードになりますが、6コア12スレッドは小回りの効く消費電力65Wというトータルバランスに優れたCPU。
BTOモデルなのでカスタマイズ可能ですが、全体的なパーツ構成のバランスが良いので、構成変更する必要性がほどんど見当たりません。
もともとフロンティアのBTOモデルはカスタマイズのバリエーションが広くないので、そのまま使ってもらえるような構成を想定しているんだと思います。
グラフィックボードも最新GPU 「GeForce RTX 3070」なので、『Apex Legends』や『フォートナイト』を144fps以上の環境でプレイできるのはもちろん、『モンスターハンターワールド』のような高解像度グラフィックゲームでも安定したフレームレートを維持できます。
SSDはM.2 NVMe接続なので、従来のSATA接続SSDよりも読み書きが高速になり、インストールしたゲームの起動や全体的なローディングがより高速になります。
2020年の年末、約15〜16万円でこの性能が手に入るのは本当に良い時代になったなと正直思います。予算が15万円前後の人には間違いなくオススメの1台ですね。
【フロンティア】FRGAB550/WS78/NTK | |
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CPU | AMD RYZEN 7 5800X |
GPU | GeForce RTX 3080 |
RAM | 32GB |
SSD | 1TB M.2 NVMe |
HDD | 2TB |
電源ユニット | 850W 80PLUS GOLD |
FRGAB550/WS78/NTKは、「Ryzen 7 5800X」を搭載したミドルタワータイプのゲーミングPCです。
「Ryzen 7 5800X」は8コア16スレッドのハイエンドCPUです。Ryzen5000シリーズに採用された「CCX」(Core Complex:コア・コンプレックス)構成8コア/L3キャッシュ32MBという技術の恩恵を最も受けていると思われるCPUです。
グラフィックボードには最新GPU 「GeForce RTX 3080」搭載。『Apex Legends』『フォートナイト』ならば240Hz対応のゲーミングモニターとの組み合わせでより大きな効果を発揮できます。『デス・ストランディング』のような4K解像度やウルトラワイド液晶対応のオープンワールド系アクションゲームを最高設定で快適にプレイできます。
SSDはM.2 NVMe接続なので、従来のSATA接続SSDよりも読み書きが高速になり、インストールしたゲームの起動や全体的なローディングがより高速になります。
11月中旬現在ではセール特価で約20万円ですが、フロンティアのセールは台数限定なので頻繁に品切れがおきてます。(そんなに売れてるんだな…と正直驚きます)他社の同等スペックモデルと比較して安いので、カスタマイズ等の要望がなければ早めの購入をお勧めします。
パソコン工房:豊富なバリエーションで希望のスペックが見つけ易い!
【パソコン工房】LEVEL-R0X6-R58X-TAXH | |
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CPU | AMD RYZEN 7 5800X |
GPU | GeForce RTX 3070 |
RAM | 16GB |
SSD | 500GB M.2 NVMe |
HDD | 2TB |
電源ユニット | 700W 80PLUS BRONZE |
LEVEL-R0X6-R58X-TAXHは、「Ryzen 7 5800X」を搭載したミドルタワータイプのゲーミングPCです。
「Ryzen 7 5800X」は8コア16スレッドのハイエンドCPUです。Ryzen5000シリーズに採用された「CCX」(Core Complex:コア・コンプレックス)構成8コア/L3キャッシュ32MBという技術の恩恵を最も受けていると思われるCPUです。
グラフィックボードは最新GPU 「GeForce RTX 3070」なので、『Apex Legends』『フォートナイト』を144fps以上の環境でプレイできるのはもちろん、『モンスターハンターワールド』のような高解像度グラフィックゲームでも安定したフレームレートを維持できます。
SSDはM.2 NVMe接続なので、従来のSATA接続SSDよりも読み書きが高速になり、インストールしたゲームの起動や全体的なローディングがより高速になります。
全体的な構成としては、フルHD144Hz対応のゲーミングモニターと組み合わせて、ゲーム実況配信まで考えている人に最適な環境とという印象です。
SSD容量は直接性能に関係する部分ではないので、インストールするゲームの数によって容量を上げることを検討して良いと思います。
【パソコン工房】LEVEL-G0X5-R59X-VAXH | |
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CPU | AMD RYZEN 9 5950X |
GPU | GeForce RTX 3080 |
RAM | 32GB |
SSD | 500GB M.2 NVMe |
HDD | 2TB |
電源ユニット | 800W 80PLUS TITANIUM |
LEVEL-G0X5-R59X-VAXHは、「Ryzen 9 5950X」を搭載したミドルタワータイプのゲーミングPCです。
「Ryzen 9 5950X」はRyzen5000シリーズの最上位モデルです。16コア32スレッドという性能は異次元レベルのハイスペックなので、PCゲームという用途だけを考えるとオーバースペックと考えられます。
しかし明確な使用目的があるならば話は別です。
マルチコア性能を要求するような動画編集ソフトでゲーム動画をYoutubeにアップするとか、リアルタイムでのVtuberソフトを使ったゲーム実況等の作業を行う場合の、複数ソフトを同時に立ち上げて使用することを想定するならば「Ryzen 9 5950X」の導入は選択肢になると思います。
AMD Ryzenシリーズのマルチコア性能は、前世代の時点でインテルCPUを凌駕するほどの性能差があります。Ryzen5000シリーズでさらにシングルコア性能も伸ばしたのでまさに死角無しです。
これからの数年先まで、色々な用途が増えた時にも対応できる備えをしておくのは間違いではありませんが、当面の間必要ない性能を持ち合わせているとその間にパーツの商品的価値は下がっていくので、ある程度先を見据えたとしても強すぎるゲーミングPCを購入することは十分に検討することが必要だと思います。
ドスパラ:RTX2000シリーズとの組み合わせは意外と選択肢になるかも!?
【ドスパラ】GALLERIA XA5R-R70S | |
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CPU | AMD RYZEN 5 5600X |
GPU | GeForce RTX 2070 SUPER |
RAM | 16GB |
SSD | 512GB M.2 NVMe |
HDD | 無し |
電源ユニット | 650W 80PLUS BRONZE |
GALLERIA XA5R-R70Sは、「Ryzen 5 5600X」を搭載したミドルタワータイプのゲーミングPCです。
「Ryzen 5 5600X」はRyzen5000シリーズの中でも一番下のグレードになりますが、6コア12スレッドは小回りの効く消費電力65Wというトータルバランスに優れたCPU。
グラフィックボードには「GeForce RTX 2070 SUPER」を採用しています。一世代前のGPUにはなりましたが、『Apex Lgends』『フォートナイト』等のバトロワ系ゲームをフルHD環境で144fps以上を安定して出すことができます。
「GeForce RTX 2070 SUPER」はRTX3000シリーズの発売後に価格の下落が起きたので、実はとってもお買い得なグラフィックボードなんです。各BTOショップでも処分セールが頻繁に行われているので、プレイする予定のゲームタイトルやゲーミングモニターの性能次第で購入を検討しても良いと思います。
【ドスパラ】GALLERIA ZA9R-R38 | |
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CPU | AMD RYZEN 9 5900X |
GPU | GeForce RTX 3080 |
RAM | 16GB |
SSD | 1TB M.2 NVMe |
HDD | 無し |
電源ユニット | 750W 80PLUS GOLD |
GALLERIA ZA9R-R38は、「Ryzen 9 5900X」を搭載したミドルタワータイプのゲーミングPCです。
「Ryzen 9 5900X」のスペックは12コア/24スレッドという最上位モデルの「Ryzen 9 5950X」に匹敵する性能を持ったハイエンドCPUです。
「Ryzen 9 5900X」は非常に高いシングルコア性能を持っているので、今後のハイエンドなゲーミングPCには定番になりそうな予感がします。
グラフィックボードには最新GPU 「GeForce RTX 3080」を搭載。『Apex Legends』『フォートナイト』ならば240Hzクラスのゲーミングモニターに十分な効果を発揮できる性能です。『デス・ストランディング』のような4K解像度やウルトラワイド液晶対応のオープンワールド系アクションゲームを最高設定で快適にプレイできます。
ゲーミングPCに求められる性能のほぼ限界までチューニングされた構成なので、これ以上の性能は演算処理等の研究用途でなければ必要無いと断言できます。
中途半端な性能のゲーミングモニターではこのゲーミングPCの性能を生かすことは出来ません。4K&144Hzのようなハイスペックなゲーミングモニターと組み合わせた時に、本当の力を発揮できるでしょう。
TSUKUMO:豊富なカスタマイズバリエーションで自分に合った構成が見つけ易い
【TSUKUMO】G-GEAR GA5A-G204/XT | |
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CPU | AMD RYZEN 5 5600X |
GPU | GeForce GTX 1650 |
RAM | 16GB |
SSD | 500GB M.2 NVMe |
HDD | 無し |
電源ユニット | 550W 80PLUS BRONZE |
G-GEAR GA5A-G204/XTは、「Ryzen 5 5600X」を搭載したミドルタワータイプのゲーミングPCです。
当モデルは各BTOショップと比較すると最安値クラスになります。とにかく安くRyzen5000シリーズ搭載モデルを購入したい、という人にオススメできます。
グラフィックボードは「GeForce GTX 1650」搭載で、CPUの性能を考えると多少不釣り合いな印象です。『フォートナイト』であれば設定次第で144fpsは可能ですが『Apex Legends』だとそこまでのフレームレートは厳しいでしょう。
しかしTSUKUMOのG-GEARは構成変更の幅が他社よりも広いのでグラフィックボードを上位機種へ変更することも可能です。
他社よりも高いイメージはありますが、パーツショップならではのこだわりが採用パーツにも表れているので、使っているマザーボードの仕様が事前に確認できるという安心感があります。
パーツにもこだわりたいという人にはTSUKUMOのG-GEARは非常にお勧めです。マザーボードの型番がはっきりしていると、後々のアップグレードがスムーズに行えるというメリットがあります。
このモデルをベースにしてグラフィックボードを上位モデルへ変更したり、電源容量を上げたりとカスタマイズを楽しめるのは他社のBTOモデルには無い魅力だと思います。
11月現在はフロンティアのセール対象モデルが最安値でもっともお買い得!

Ryzen5000シリーズ搭載のゲーミングPCをできるだけ安く手に入れたいなら、フロンティアがダントツでお勧めです。
他社の同スペックモデルと比較しておよそ2万円も安くなっているモデルもありましたが、台数限定のため機会を逃すと注文できません。セール期間中に在庫がなくなっても次のモデルがすぐに売り出されるので、小まめにチェックすることをお勧めします。
しかしセール対象モデルは、カスタマイズできるパーツがほとんどないので、「HDDを外してもっと安くしたい」みたいな要望には応えられません。そこは他社のBTOパソコンと比べるとデメリットになります。
以上、発売したばかりのRyzen5000シリーズを搭載したBTOショップのゲーミングPCをご紹介でした!