RTX4070は、RTX3080と同性能で消費電力200W!さらに小型になったボードサイズが魅力のグラフィックボード
RTX3080探してるんですけど在庫ありますか?
それなら先日発売になったのRTX4070をおすすめします!
RTX3080と同性能で消費電力が大幅に下がったグラフィックボードです!
2023年4月13日にリリースされたNVIDIA社製GPU「GeForce RTX4070」はRTX4000シリーズのRTX4090、RTX4080、RTX4070Tiに次いで上から4番目のグレードにあたります。
今までにリリースされたRTX4000シリーズと比較すると性能は控えめですが、省電力設計やボードの小型化が人気を呼びそうな予感がします。
今回はRTX4070のお勧めポイントと、PCパーツメーカー各社のRTX4070搭載グラフィックボードをご紹介します。
小型で高性能なゲーミングPCにぴったりなグラフィックボード!これは売れるか!?
RTX4070は消費電力わずか200WでRTX3080相当の性能を実現!
GeForce RTX4070 基本性能
RTX 4070 Ti | RTX 4070 | RTX 3080 | |
---|---|---|---|
NVIDIA CUDAコア | 7680 | 5888 | 8704 |
ブーストクロック | 2610MHZ | 2475MHz | 1710MHz |
ベースクロック | 2310MHZ | 1920MHz | 1440MHz |
メモリ構成 | 12GB GDDR6X | 12GB GDDR6X | 10GB GDDR6X |
インターフェース幅 | 192bit | 192bit | 320bit |
消費電力 | 285W | 200W | 320W |
システム電力要件 | 750W以上推奨 | 650以上推奨 | 750W以上推奨 |
RTX4070は誤解を恐れず一言で言うと『扱いやすくなったRTX3080』です。
前モデルのRTX3080は非常に高い性能を持ったハイエンドグラフィックボードで、2023年現在でもまだまだ人気があります。
しかし消費電力が300Wを越えるグラフィックボードというのは手軽に扱える仕様では無いため、性能は追求したいけど発熱量や消費電力を気にして、購入には二の足を踏む人が多かったと思います。
さらにハイエンドグラフィックボードはボードサイズが300mmを越える大型なものが多く、自作PCに組込む時に物理的な干渉問題が発生する場合があります。
RTX4070はRTX3080相当の性能を持ちながらも消費電力の低さやボードサイズの小型化を実現し、非常に扱いやすくなったグラフィックボードです。
扱いやすくなった点と言えばもう一つ、補助電源が8pin×1になったモデルもあるので必要とする電源ユニットをかなり選ばなくなりました。推奨容量も650Wなので既存の電源をそのまま使えるのグラフィックボードの入れ替えを考えている人にとってはコスト削減にもなります。
2023年4月時点の実勢売価は10万円前後で、RTX3080を購入しようと考えていた人にとって大体同じ予算感で購入できるのも好感が持てます。
しかし。。。
上位モデルにあたるRTX4070Tiとの性能差は大きいので、ハイエンドとも言い切れず一歩手前の印象を受けました。まあRTX4000シリーズの上位モデルが化け物過ぎるのも要因ですが。。。
それではRTX4070がちょうどよいってどんな環境なのか調べてみましょう。
フルHDならRTX4070が圧勝、4KだとRTX3080が勝つ場合も
最初に言うとRTX4070は4K解像度の場合、少し物足りない性能です。
例えばRTX3080と比較した場合、解像度がフルHDだとRTX4070の圧勝ですが、4Kの場合ゲームタイトルによってはRTX3080の方がフレームレートが上になります。
これはRTX4070の方がメモリバス幅が192-bitと狭いためで、4K解像度の場合はRTX3080の方が有利になります。
しかしRTX4000シリーズのメリットである、DLSS 3に対応したゲームタイトルの場合は、1.5倍~2倍のフレームレートを出せるので今後も対応が増えてると結果が大きく変わってくる可能性はあります。
現時点でのRTX4070の立ち位置は「フルHD以上、4K未満」すなわちWQHD解像度でのゲームプレイにちょうど良いグラフィックボードだと思います。
RTX4070はこんな人にオススメ
- 発熱や消費電力に気を使わずにできるだけ高性能なグラフィックボードが欲しい
- RTX3080レベルのグラフィックボードを搭載した小型なゲーミングPCが欲しい
- 4Kまでは考えてないフルHDでFPSゲームが中心
フルHD環境でFPSゲームを中心にプレイしたい人にとってはちょうど良い性能です。
4Kでも144FPSが可能で、フルHDなら200FPSを安定して出すことができるので、FPSゲームのプレイが中心という人なら安心して240Hz対応のゲーミングモニターが導入できるでしょう。
CoD等の重量級のFPSゲームでもDLSS3を有効にすると200FPSでの安定動作も可能です。
RTX4070は最新のAI技術「DLSS 3」に対応しているのでフレームレートの向上がさらに見込めます。
各社RTX4070搭載グラフィックボード紹介
ここからは現在販売されているRTX4070搭載のグラフィックボードを紹介します。
Palit GeForce RTX4070 GamingPro OC 12GB
台湾の老舗パーツメーカーPalitのRTX4070搭載グラフィックボード。国内の販売店としてはドスパラのみだが最安クラスで人気のメーカー。補助電源は16pin。
MSI GeForce RTX 4070 VENTUS 2X 12G OC
ベンタスシリーズはMSIの最安クラスながらも堅牢な構造なのが売りです。RGBライティング等のデザイン製を省いて実用性を重視。サイズを抑えたデュアルファンモデル。
GeForce RTX 4070 VENTUS 3X 12G OC
ベンタスシリーズはMSIの最安クラスながらも堅牢な構造なのが売りです。RGBライティング等のデザイン製を省いて実用性を重視。冷却性重視のトリプルファンモデル。
MSI GeForce RTX 4070 GAMING X TRIO 12G
MSIのライティング制御ソフト「MYSTIC LIGHT」に対応した「GAMING X TRIO」シリーズ 。冷却性能と静音性能の両立した冷却システム「TRI FROZR 3」を搭載。補助電源は16pin。
ASUS DUAL-RTX4070-O12G
ASUSのスタンダードシリーズ「DUAL」は大幅にデザイン設計を変更し「Axial-tech」ファンを採用。小型なボード形状でPCケースへの組み込みも用意に。
ASUS TUF-RTX4070-O12G-GAMING
ASUSの人気シリーズ「TUF GAMING」のオーバークロックモデル。再設計された「Axial-tech」ファンで過去モデルよりも大きく通気性を向上。Aura Sync対応でライティングのカスタマイズも可能。
GIGABYTE GV-N4070WF3OC-12GD
トリプルファン搭載のオーバークロックモデル。GIGABYTEライティングシステム「RGB FUSION2.0」対応。冷却性重視のトリプルファンモデルの中では最安クラス。
GIGABYTE GV-N4070AERO OC-12GD
トリプルファン搭載のオーバークロックモデル。人気の「AERO」シリーズでホワイトを基調にしたデザイン性の高いモデル。
MSI GAMING X TRIOや、GIGABYTE AEROはサイドパネルがガラスやアクリル製で内部パーツが見えるタイプのPCケースに取り付けるとライティングが楽しめるので、性能以外の付加価値を感じる人にオススメです。
一部のモデルでは補助電源が16pinのものもあるので購入前には必ず確認すること。今回紹介したモデルで特別に記載していないものは8pin採用です。
RTX4070はフルHD最強クラス、DLSS3でフレームレートも安定
FPSゲームをプレイする場合に主流な解像度はフルHD。高解像度よりも動きの滑らかさを優先するFPSゲームならばRTX4070を導入するメリットは大きく、DLSS3を使ってフレームレートを安定させることができます。
RTX3000シリーズでの上位モデルに匹敵する性能がここまで使いやすくなったのは驚きです。
一般的にグラフィックボードでよく売れているRTX3060Tiが6万円前後です。RTX4070はそこから3〜4万円上の価格帯になりますが、DLSS3を使ってフレームレートを向上できる点はFPSゲームを中心に考えると十分に検討の余地はあります。
グラフィックボードの購入に考える予算が10万円ならRTX4070一択です。現状ではここから下げるなら一気にRTX3060Tiに落とすことになると思います。
考え方としてはRTX3060TiとのRTX3080との比較といっても良い性能差ですが、消費電力が下がってRTX3060Tiとほぼ同じ消費電力になっているので電源ユニットを交換せず安心して導入できますね。
以上、今回はRTX4070をご紹介しました。